全国の活動報告

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≪ 活動拠点 ≫ 

 

≪ 本部及び19拠点の活動実績(2021年度)≫

 
研究会の活動発表のためのイベント
 
2021年度:なし
 
外部イベントへの参加
 
仙台     :秋保里センター「フラワーフェスタ」(10/15~10/17)
藤沢           :秩父宮体育館フリーマーケット(12/17)
平塚       :健康福祉マルシェ(11/28)
 

≪ 活動レポート ≫


中央大学高校ボランティア講座開催
 

 
 
 
  コロナ禍のため 2020、2021 年と中止になっていた中央大学高校のボラン ティア講座が6 月2日 3年ぶりに再開できることになりました。
この講座は、2012 年から続いていて今年で 10 年になります。
学校では、毎回新 1 年生 4 クラス約 160 名を対象に行う福祉講座の一環で、1クラス目は 11 時 35 分からの 45 分間です。この中でフラワーセラピー体験教室を行い、最後に発表会をします。
 

 
 
  7班に分かれたテーブルには、色々な花材などが用意されています。 今日はコルクボードに花で作品を作ります。 各テーブルに一人ついているスタッフは、アドバイスをします。 教頭先生も見学されています。
 
「好きな花を選んで、自分のテーマを決めて作ってください。最後に一人一人に感想を述べていただきます」という説明で、一斉に皆はテーマを考え、目の前の花を選んでいきます。ライスフラワーなどのワイルドフラワーなど、初めて目にするような花を珍しそうに手に取ります。 初めは少し緊張していた高校生でしたが、「どの花にする?」「そちらの花、使っていい?」と、コミュニケーションを取り始めました。 スタッフが、「楽しむことが 大切ですよ」と盛り上げます。作品作りの時間は 30 分ほど。花選びに迷っている生徒を見ていると、短い時間で出来上がるかどうか不安でした。でもラストスパートがきいて作品が完成!
 

 
  そこで一人一人の感想タイムです。「どういうテーマで作ったかを話してください」と言われ、めいめいが作品のテーマを語りました。 「今日の気分で」という作品。「顔を作りました」という生徒は作品を掲げたとたん、ボードに貼った蓮の花の鼻がポロリと落ちて、一同爆笑です。「自然をイメージしました」という生徒。 一人一人の個性が作品に出ています。個性という点では、「アステロイド」という数学的曲線の作品を作った男子生徒には驚かされました。

 
  2クラス目も同じような経過で進み、やはり、自分のテーマの発表タイムです。作品を掲げると、「かわいい」という声や、「エモい」 という素敵な気持ちになった時の若者言葉もあります。「いいね」 という作品には拍手が上がって、相手の作品をほめ合います。「花束を飛ぶ蝶」というきれいな作品。「森のくまさんです」という可愛い作品。「贈り物」というテーマ。「贈っても贈られても嬉しいから」という温かいテーマもありました。
 
   皆さん、限られた時間に、自分のテーマを決めて作品を作ったのですが、それぞれの個性が出て柔軟な発想力には驚きました。「ずっとやっていたかった」「週に 1 回でもよい」などの声も聞けて、達成感に満ちた一日となりました。「生徒の個性を豊かに伸ばす」という校風が感じられ、爽やかで元気な、中央大学高校の生徒さんたちでした。
 
 
 
 
 

「花笑顔」に支えられて
  東日本大震災 10 年に思う    仙台地区

東日本大震災から10年。この10年を振り返って思うのは、フラワーセラピーを通して出合ったたくさんの笑顔で、元気を頂いてきたということです。 あの日(2011年3月11日)、私はパート(知的障がい者グループホーム 世話人)に出かけるために家族の夕食の準備をしていました。すると突然の激しい地震の揺れにあい、ガスを消して玄関に出ましたが、棚や戸袋から物が飛ぶように落ちてきてガチャンガチャンと割れ、恐怖のあまり足が すくんで外に出ることができませんでした。やっと外に出てみると、家の壁が崩れブロック塀は倒れていました。道行く人は青ざめた顔をして急ぎ足で家路に向かっていました。我が家は破損がひどく解体、建て直しをすることになり、私はもうボラ ンティアなどをしている場合ではないと絶望的になっていました。そんな3月の末、会長(現名誉会長)から、「フラワーセラピーができることは、花で笑顔を届けること」という電話をいただきました。「被災地でフラワーセラピー教室ができないか」ということでした。すぐには承諾できませんでしたが、会長に背中を押されてやってみようと思い直したのです。5月になり、七ヶ浜避難所のボランティアセンターに下見に行きました。目の前でご家族が、家が、すべてのものを失った方々が気丈に振る舞い、 慣れない避難所の暮らしを協力して運営されておられる姿を目の当たりにして、「私ができることは微々たることだけど、フラワーセラピーで笑顔をお届けすることだ」と思いを強くしました。6月には記子先生や研究会の方々が、東松島市民センター避難所での活動に駆けつけてくださり、感動のフラワーセラピー教室を実施することができました。この時地元テレビ局の取材を受け、その様子が放映され大きな反響があったのです。それから3年間は本部と連携をとりながら無我夢中で走り、1000人以上の方々と「花 でコミュニケーション」を実施させていただきました。この10年、大切にしている言葉があります。会長の「被災地に元気を届ける花笑顔」という言葉です。「花笑顔」―なんて優しくパワー溢れる言葉でしょう。被災地で初対面の方々と、花を媒体にフラワーセラピー教室を展開していくうちに、初めは硬い表情だった参加者の心が徐々にほぐれ、つらい体験を語り合い、次第に笑い声が聞こえるようになりました。作品が完成する頃には「フラワーマジック」が起きて、笑いあり、涙ありの発表会になっていきました。この10年、私はなんとたくさんの方々から身に余る「花笑顔」を頂いたことでしょう。フラワーセラピーに出合えて本当に幸せだったと、感謝の念でいっぱいです。

 

施設にお花の作品をお届けして、
  喜んでいただきました     藤沢地区

各高齢者施設ではコロナウイルス感染拡大防止のため、外部からの訪問・面会が禁止されており、フラワーセラピー教室活動も休止状態が続いております。そんな中で会員の中から「フラワーセラピー研究会を覚えていていただくために、お花の作品をお届けしてはどうか…?」との声が上がりました。 各施設の担当コーディネーターが事前に「ご迷惑ではないか」を先方にお聞きしたところ、皆様「喜 んで、いただきます」とのお返事でした。 早速4カ所の施設に作品をお届けしたところ、大変喜んでいただけました。地区代表にわざわざお礼の電話をくださった施設もあり、入居者様が目にする度に「きれいねぇ~」と仰って喜んでいる様子を伝えてくださいました。高齢者施設では外部からの訪問を禁止しているため、入居者様はいつも楽しみにされていたアクティビティができなくて退屈されているそうです。「コロナが終息したらぜひ、フラワーセラピー教室を再開してください!」と、嬉しいお言葉をいただきました。メールでの運営委員会・定例会の中で提案された方、作品を考え花材の買 い出しを担当された方、心を込めて作品に仕上げた方、各施設に届けて下さった方…、コロナ禍で一堂に会することができない中で地区会員が協力したおかげで、先方に喜ばれ、自分たちも楽しめて、良い活動になりました。
 

 

富士地区20周年を迎えて
記念フラワーセラピー展開催中止に思うこと  富士地区

 富士地区は、1999 年11月に、初代代表と沼津1期の方々 が立ち上げてくださってから、一昨年で 20 周年を迎えました。 2020 年3月6日より、富士市立中央図書館別館ギャラリーで、「心 をつなぐ地域とつながる そしてつなげよう明日へ」をテーマに記念セラピー展をひらく予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大が心配され、迷った末延期することにしました。案内葉書を投函した後なので、延期のお知らせをしたり取材依頼をしたりしていました 新聞社へも手分けして連絡をとりました。 今年1月29 日より縮小して開催する準備をしていましたが、その少し前に市立病院でクラスターが発生し残念でしたが中止としました。これまで時間をかけ準備してきた20年のあゆみ、地域でのいろいろな活動の様子などの写真や展示物、セラピー体験コーナーで使用する流木(会員の一人が海岸で集めて洗い磨いてと温かみを感じるものになっています)や、アイデア豊富な会員が紙バンドをくるくるつなげて編んでくれたワイ
ルドフラワーにピッタリの器、また会場ギャラリーの一面ガラスに飾るはずだった紙バンドとクレープ紙のりぼんには、この活動を明日へつなげていこうとの思いの言葉が並んでいます。これらをなんとか形に残せないかと話し合いフォトブックにすることにしました。表紙は、皆で作り上げた直径 90センチのリースに決定。このリースは、20年間の施設ボランティア活動数662のいろとりどりのメモフラワーからできています。数が多いので、会員が家に持ち帰り作ってくれました。こうして会員のみなさんのおかげで、記念フォトブックができることに感謝いたします。振り返って、私がこの会と出合えたのは、初代代表の新聞記事からです。フラワーセラピーのことを知りたいと公民館活動に参加、その後初級講座を受け 2002年4月に入会して今に至ります。コロナ禍の今、自分たちのできることをみつけて、フラワーセラピー活動を明日へつなげていきたいと思います。

 
 


「横浜地区20周年 フラワーセラピー展と、横浜地区の20年」

       
 1999年9月の立ち上げから20周年になる横浜地区。そんな節目の年を迎えるにあたり、活動の紹介と活動作品・養成講座の作品展示、体験などを「20周年記念 フラワーセラピー展in横浜」として、2月28日(金)・29日(土)に横浜元町にあるPLASMで開催しました。
   

 新型コロナ感染拡大の時期でしたが、2月27日に会場準備を行いました。準備が終わった頃には、イベントなどの自粛という大変な事態になっていました。中止にすることは考えませんでしたが、こんな時期に足を運んでくれるのだろうか?など不安は募りました。開催当日には感染予防対策として、来場者にはアルコール消毒液などで手を消毒、マスクを着用していただきました。
 今回は、「ココロをあむ」をいろいろな色の紙紐を使って作り、作品作りにおいて大きな役割を果たす手作りのピックとのコラボで、四季折々の   風景をパネルにしました。春はピンクの紐で編んで花の形に並べ、花びらで作った蝶々をひらひら、クラフトバンドの小鳥。夏はブルーの紐で金魚鉢の形を作り、メタセコイアと和紙で金魚にして動眼を貼って、金魚鉢の中でプカプカ。秋はグリーンの紐で垣根を作り、夕焼け空にクラフトバンドのトンボを飛ばして。そして冬はグリーンの紐で作ったベースを半分に折り、三角ツリーのように並べました。てっぺんに大きなリボンを付けて、赤いキラキラリボンで繋げて、ベルを飾り、クリスマスソングが聞こえてきそう。千支のネズミは和紙を切り抜いてピックに。とても楽しい四季を表現できました。来場者には気に入ったピックをお土産とし
て差し上げました。
 5年ぶりの地区展でしたが大変な時期の開催になりました。地区展の経験がない実行委員でしたが、携帯電話の普及で便利になり、グループラインを使って情報を共有し、フットワーク良く、先輩方の協力も得て絆も深まり、みんなで作り上げた地区展になった事がとても嬉しく思います。地区会員の支えと協力があって二十歳のお誕生日を迎えることができました。今後も参加者さんに寄り添った活動を続けていきたいと思います。

ご来場、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
 

お世話になっています! 施設紹介 東京多摩北地区「SOMPOケアラヴィーレ羽村」 

 
 のどかな住宅街の一画にケアラヴィーレ羽村はあります。駅から施設までの間に「五ノ神まいまいず井戸」という東京都指定史跡があります。「まいまい」とはカタツムリの事で、井戸の形がその殻に似ている事から付けられたそうで、毎回「すごいね」と覗いています。
 施設に入ると職員の方の手作りの季節事、イベント事の楽しい作品が飾ってあります。

 フラワーセラピー教室は隔月第3月曜日に開催。15名の参加者は皆さんとてもお元気で、部屋に入って来る時は笑顔で挨拶してくださいます。3〜4名のグループに分かれて花を選び、「難しい」「これはここが良いかな」等言いながらグループ内で話が盛り上がります。また、ご家族様も毎回2名参加、「いつも楽しみにしています」等うれしい声をいただいています。

 その間職員さんは写真を撮ったり、参加者への声掛けをしたりと楽しい時間も過ぎて、全員で発表会。それぞれ個性あふれる作品の感想を発表します。
 最後に挨拶、皆さんの「また来てね」「待ってます」の声を聞きながら、別室でおいしいコーヒー等をいただき、次回の打ち合わせをします。

 施設のHPに私たちの教室の様子を毎回載せていただいています。これからも参加者に楽しみ喜んでいただけるフラワーセラピー教室にしていきたいと思います。 

 【 介護付き有料老人ホーム/入居定員 61名 /開設 2014年/活動ペース 隔月/参加人数 15名 】